チャリンカー > 完成車・フレーム > 完成車 > DE ROSA ( デローザ ) ロードバイク IDOL DISK ( アイドル ディスク ) 105 グレーマット 53SL
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ロングライドにも適したオールラウンドカーボンバイク「IDOL」は2020年モデルからデザインが一新されディスクブレーキ専用フレームになりました。
従来の「IDOL」に比べてフレームマテリアルのグレードが上がり、シルエットとは初代IDOLから「弓なりのデザイン」が継承されてます。
「New IDOL DISK」はヘッド〜ダウンチューブ〜チェーンステイにかけて大口径モノコックフレームを採用することで剛性を上げ、トップチューブ〜シートチューブ〜シートステーは振動吸収性能を高めるデザインになっています。
また、ハンドル&ステムに「FSA ACR SYSTEM」を採用することでオイルラインやシフトケーブル類がフル内蔵になりエアロ効果とかなり洗練されたデザインになりました。
105完成車のコンポは油圧ディスク+ワイヤーシフトR7020の組み合わせ。前後スルーアクスル。
Frame | T800&T700 カーボン ディスク 142x12mm,1-1.5″ to 1-1.5″HEAD, FSA ACR SYSTEM |
Fork | T800&T700 カーボン 100x12mm FSA ACR SYSTEM |
BB | BB386(86.5x46) |
レバー | シマノ R7020 105 油圧 ディスク 11 Speed |
クランクセット | シマノ R7000 105 50x34T 11 Speed |
F/D | シマノ R7000 105 11 Speed ,braze-on |
R/D | シマノ R7000 105 11 Speed SS |
ブレーキ | シマノ R7020 105 油圧ディスク |
チェーン | シマノ CN-HG601 105 11 Speed |
カセット | シマノ R7000 105 11-28T 11 Speed |
ホイール | シマノ WH-RS170 DISC |
ハンドル | FSA ENERGY COMPACT ACR AL |
ステム | FSA OS-160 ACR AL |
シートポスト | Carbon |
スチール、チタン、アルミ、カーボン。それぞれの素材を駆使したフレーム作りを行い、カーボン全盛の現代においても金属フレームに対して真摯な姿勢で取り組む、金属を熟知したむブランド。
創業者のUgoDeROSAがフレーム作りをはじめたのは13歳の頃。むろんカーボンもチタンもアルミも、自転車のフレーム素材としては考えられなかった時代のことで、彼が手にしていた素材といえば、来る日も来る日もスチール。戦後の苦しい時代であったが、自転車が好きだったUgoが、自転車のフレーム作りを生活のために選んだのは運命だったのかもしれない。スポーツ自転車を扱いながら徐々にフレームの溶接を覚えていったUgoは18歳で独立。以後、プロチームのメカニックをしながらフレームを作り続けるうちにその才能が開花。多くのチームや選手から声がかかり、Ugoの周りに人が集まるようになる。そしてエディメルクスなど、数々の大選手の勝利を支える立役者となったのは有名な話で、その裏には勝利のために機材に徹底してこだわる選手に対して、フレーム職人として真正面から向き合い、双方が納得するフレームを作り続けた事実がある。そこから「伝説の職人」とまで呼ばれるようになったわけだが、それは決して大袈裟な表現ではない。そしてその素晴らしい技術や輝かしい実績はイタリアの自転車文化を語る上で外せないことであり、カーボンフレームが全盛となった現代においてもUgoの存在は「特別」なのである。
工業製品はどんなジャンルでも初めの製品が生まれおちた時から進化が始まり、その歩みは止まらない、いや、止まってはいけないことが運命づけられている。自転車のフレームとて工業製品。その進化は大雑把に言えばフレーム素材の変化という形で、今もなお進化中だ。Ugoが最前線で腕をふるっていたころはスチールフレームをはじめとしたチタンやアルミなど、自転車フレームの素材には金属しかなかった。しかし時代はカーボンフレームだ。レース機材の素材として各メーカーが様々なカーボンフレームを送り出す現在、そのDNAにレースのスピリットが刻まれたDEROSAとて、カーボンのフレームを送り出す。それは時代の流れで逆らえないことだとUgoは言う。しかしCusanoMilaninoのDEROSA工房では変わらないこともある。それは金属のフレームをきっちり作っていることに他ならない。一般的に開発のウエイトが「設計」にかかる比率が高いカーボンフレーム製造について、DEROSAのアドバンテージは今も金属フレームを生み出していることにある。金属に対する深遠なる知識と経験があってこそ、最新の素材にも対応して、最新の素材が持つポテンシャルを引き出すことができるからだ。いっけん最新の素材には縁のなさそうな金属の知識や経験。実はこの「職人の魂」ともいえる蓄積されたコンテンツがあるからこそ、このブランドは輝きを失わない。この確固たる軸足がDEROSAの特徴であり強みなのである。
創業以来、常にレースとともに歩んできたDEROSA。Ugoが生み出してきた自転車は、むろんホビーライドでも楽しめるものであったが、彼のフレーム製作に対するこだわりがホビーレーサーにも最高のものを提供し続けてきた。その結果としてDEROSAの自転車は高価なものとなった。時は流れて21世紀になって10余年を経た現代。DEROSAはいま、変わりつつある。世界的にスポーツ自転車への関心が集まるなか、DEROSAも次の世代のユーザーを掘り起こす必要性に迫られたのだ。何よりも自らの次世代のために。そして2010年、エントリーモデルのカーボンフレーム、R848を発表。DEROSAが送り出した30万円を切る完成車に、ビギナーはもちろんベテランサイクリストも驚き、喜びを持って迎えられた。R848はユーザーの裾野を広げたのである。エントリー系モデルの製品開発が決して得意ではなかったDEROSAが、それを出すようになったのもひとつの変化。スポーツ車よりもさらに多くのユーザーをターゲットにしたシティモデルのMilaninoをリリースしたのもひとつの変化。その一方で持てる知識と技術を全て投入したPROTOSの開発や、プロ用機材に対して開発の手を休めないのもDEROSAで、これは一貫して変わらないこと。これらのハンドリングは次代のブランドの方向性を見定めたUgoの3人の息子たちが中心となって行い、DEROSAというブランドは彼らの歩幅で、次の世代に向けてゆっくりと変化を続けている。
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