長い GT の歴史の中でも最も息の長い MTB がアバランチェ。
名車ザスカーの弟分と言われることが、MTB の醍醐味を味わいつくすために十分以上の性能を持つモデルであることを証明している。
そのアバランチェがフルモデルチェンジ。
新しい「フローティングステー・トリプルトライアングル」がしなやかなフレームを生み出し、路面を舐めるリアタイヤと、最高に「Fun」なライディングエクスペリエンスをライダーは得ることになる。
しかもリアエンドはBOOST 141mm QRにワイド化し、ライダーは全幅の信頼をアバランチェに置くことになるだろう。
高品質アルミニウムフレームとザスカー譲りのテクノロジーが、真のマウンテンバイカーへの道となる。
フローティングステー・トリプルトライアングル シートステーとシートチューブの溶接を廃した新しいトリプルトライアングル。
驚くほどしなるシートステーにより、リアタイヤは路面に食いつき、ライダーへの衝撃は吸収される。
テクノロジーの進歩により従来の高い強度と剛性は維持することに成功。
このテクノロジーにより、快適性は従来デザインから30%、通常のダイヤモンドフレームに対して50%向上した。
BOOST 141mm QR リアエンド
従来から6mmワイド化したBOOSTリアエンドを採用。
セミファットバイクとしてラインアップしていたパンテラと同じ2.8″のセミファットタイヤを飲み込むクリアランスを実現した。
さらに、29″や27.5″に大径化したことで剛性を確保することが難しくなっているホイールも、ハブのワイド化により構造体として高剛性化を達成している。
テーパードセミインテグラルヘッド センサーやザスカーにも採用される1.5″テーパーヘッドを奢ってヘッド周辺の剛性を強化。
ヘッド周辺の剛性は加速、下り、コーナーリング、あらゆるシーンで求められるフレーム設計で最も重要と言える要素の一つだ。
さらに、ヘッドパーツはフレームに内蔵されるセミインテグラル。美しいシルエットと高い耐久性を両立している。
GTの生みの親であるゲーリー・ターナーは、トランペットやトロンボーンのような高度な溶接技術を必要とする楽器の修理職人でした。普段の仕事とは離れて高強度のクロモリ鋼を溶接してドラッグレーサーカーを作る傍らプロのドライバーとしても活躍しました。
1973年、大きくなった自らの息子に最先端のクロモリ素材を使用してBMXレーサーを作ると他の子供からも作って欲しいと要望が殺到し、その噂が一気に広がりました。
同じ頃、後に共同経営者になるリチャード・ロングはカリフォルニア州オレンジカウンティでバイクショップを経営していました。店のお客様がゲーリーのフレームをどんどん欲しがるようになると、彼はゲーリーにリチャードのバイクショップで製作、販売をしようと声をかけました。ゲーリーは同意し、世界で最も有名なBMX界のパートナーシップが始まりました。彼らはカリフォルニア州サンタアナに工房を構え1979年にゲーリーターナーの頭文字を取ったGT bicyclesというブランドを設立し世界に向けて販売を始めました。時代とともにBMX人口は増加し、GTは世界的BMXレースのスポンサーになるほどに飛躍していきました。
リチャードはマーケティング、ゲーリーはフレーム製作の天才として才能を余す事無く発揮できるフィールドを見つけたのです。